政治の勉強 2
・全体主義的寡頭政
近代化途上の寡頭政との相違は政治システムによる社会の貫通度、支配エリートへの権力集中度、および社会的動員のテンポによります。
全体主義システムはBolshevistタイプ(北朝鮮、北ベトナム)と、伝統的な全体主義のタイプ(ナチ・ドイツ・ファシスト・イタリア)に二分できます。
両タイプを区別する基準は、政治システムの貫通度と目標です。
国家社会主義、ファシズムは教会、経済的利益集団、血縁集団、身分集団などにある程度の自律性を残こしましたが、Bolshevist型は社会をより完全に貫通しており、政治の浸透度が高いのです。
また、ナチ・ドイツ、ファシスト・イタリアの目標は極度に軍事的・カリスマ的なナショナリズムという形をとりますが、Bolshevistタイプの目標は革命的であり全地球的であるといえます。
・伝統的な寡頭政
このシステムは憲法や法令より慣習に基礎を置き、通常は君主国、王朝という形をとります。
支配エリート、官僚は血縁とか身分を基礎に補充されます。
エリートの目標は主にシステム維持目標であり、適応・変動の能力とメカニズムはごく限られています。
近代的な構造が発達する場合も防衛的動きを示すだけであり、軍隊・警察・官僚に影響を与えるだけです。
社会内に近代化の諸傾向が発生した場合、エリートはそれをコントロールしたり阻止しようとします。
利益表出・集約機能、コミュニヶ一ション機能は通常、官僚機構、軍隊および身分集団、血縁集団によって演じられています。
ネパール、サウジ・アラビア、イエーメンがその例として挙げられます。