住民がつくる「公共」 2
大切なことは行政の守備範囲とか住民の行政への依存心が議論されている今日・・・
まず住民が相互に地域生活上の関係を透視し、必要に応じ日常的に取り組みうる規模の問題と分野で共同解決の活動を多様に試み、住民自治の火種をたやさないことです。
さて、昭和40年代末から50年代にかけて自発性と自前主義を行動原則とする新しいタイプの住民活動のグループが「人間砂漠」とまでいわれた都市生活のなかから生まれはじめました。
国-地方を通じる行政の援助と関与をうけず、行政から独立し、地域に根ざし地域になじむ住民のボランティア活動が日本の地域の歴史にはあまりにも乏しかった社会生活慣習であっただけに・・・
こうしたグループの台頭は、新しい住民の「元気」として注目に値するといえます。
ボランティア活動はさまざまな分野でありえますが、ここでは主として社会福祉の領域におけるボランティア活動を念頭において考えていくことにしましょう。
昭和40年代の中頃以降、主として都市化の進んだ地域で、家庭の主婦と退職後の健康な高年者を中心的な担い手とする比較的小規模なボランティア・グループが目立ちはじめたのは新しい地域現象として注目してよいと思われます。
ボランティアとしての主婦や高年者の登場は、もともと特定の地域とは必然的な結びつきをもたないボランティア活動に地域性を与えたという意味でかなり重要な出来事であるといえます。